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Passion - パッション
コースを良くしたいという情熱

芥屋

近年グリーンの評判が格段に上がった芥屋ゴルフ倶楽部。
グリーンキーパーのアンドリュー・マクダニエルさんに、コース管理におけるお話や、今後の芥屋ゴルフ倶楽部について伺ってみました。

更新日:2020年01月23日

アンドリューマクダニエルさん

芥屋ゴルフ倶楽部 副支配人 兼 グリーンキーパー

アンドリュー・マクダニエル 氏

アラバマ州出身。ミシシッピ州立大学にてゴルフ場・スポーツターフについて学び、日本の会社へのインターンシップを経験した後、同社に就職。ゴルフ場やゴルフ場管理会社での勤務を経て、芥屋ゴルフ倶楽部にグリーンキーパーとして着任。

芥屋ゴルフ倶楽部にきて7年になるそうですが、グリーンの質が格段に上がったという評判を聞きました。管理において力を入れているところはなんですか?

僕が入って良くなったわけではなく、これまでの積み重ねの結果です。
僕としては、コース管理全体にメリハリがあるように心がけています。林は林、芝生は芝生、芝生の中でもラフはラフ、フェアウェイはフェアウェイのように、メリハリをつけることでコントラストになるんです。

ちょうど芥屋に入った時ぐらいに一度松の木が大量に枯れたことがあります。長く育った立派な木を抜くのは勿体無いのだけれど、ある意味チャンスでもあるのです。木を植えることはよいのですが、大きくなりすぎると影ができて芝も育たないし、風通しも悪くなるので、管理が大変になります。芝だけでなく木を含めたマネジメントも重要なポイントです。
また、グリーンはKBCオーガスタでいい転がりを出すようにしていますが、その時だけではなく、一年を通していつもいい状態を保てるように心がけています。しかしながら、気候も変わるし更新作業等いろんな状況になるため、常に良い状況を保つのはなかなか難しいのです。ですが、できる限りいい状態を保つよう心がけています。

芥屋ゴルフ倶楽部コース

春は桜が見られるホールも

芥屋ゴルフ倶楽部では更新作業をしていないと聞きましたが…

更新作業にも色々あって、エアレーションと言って管で穴を開け土壌を引き抜き砂等を入れるもの、抜かずに刺すだけのものもあります。またバーチカットと言って、刃でサッチ層をかき上げて有機物を取り除く作業もあります。それも更新作業といえば更新作業です。
芥屋ゴルフ倶楽部は、バーチカットをメインとしてやっていて、エアレーションでコアを抜くという作業はもう3年もしていません。理由としては、年間で大会が二つありタイミングが合わないこと、そして高麗芝のグリーンは穴の再生に時間がかかることからです。できるだけプレイに影響を与えない方法をとって管理をしています。

更新作業は、必ずしないといけないと思ってしているコースが多いと思います。実際は有機物が溜まっていなければする必要があるのか疑問に思いますし、肥料をやり過ぎるとサッチ層や有機物がたまりやすくなるので、肥料のコントロール次第で更新作業も減らすことができるのではないかと思います。
更新作業は大掛かりな作業なので管理の負担も大きいですし、お客さんのプレイにも影響が出ます。更新作業がなくなれば、管理も格段に楽になりますし、プレイにも影響が出にくい。しかし、やる必要がないという事ではありません。

コースによって状況は全く異なってきます。ですから、「あそこのコースは更新作業をやってないからうちのコースも…」という事ではないのです。各々のコースでより良いコンディションを維持するために、更新作業や他の作業をどう組み立てていくかをよくよく考えていく必要があります。

(2019年)10月にオーストラリアのロイヤルメルボルン(※1)に行きましたが、そこはもう10年以上も更新作業をしていないそうです。ペプルビーチ(※2)ではカタビラ(※3)で作られたグリーンもありましたが、今まで見たグリーンの中で1番の出来だったと思います。
ですが、そこでは一年を通して春秋のような気温だから生えやすいのだと思います。日本では四季がはっきりしていますし、日本の中でも北と南でグリーンの芝の種類は違います。やはり、コースによって管理は変わってくると思います。

向こうでも通用する知識と技術をお持ちなのに、どうして日本にいらっしゃったのですか?

来日は、大学在学中にインターンシップで初めて来ました。インターンシップが終わり大学に戻って卒業した後、インターンシップの受け入れ先の会社から、当社で働きませんか?と声が掛かりました。それで日本に来たのですが、その当時は2・3年経験を積んでからアメリカに戻ろうと思っていました。

その会社では4年くらい働き、次にゴルフ場、その次はゴルフ場造成の会社に、そして稲治造園工務所に入り、その後に芥屋ゴルフ倶楽部に来ました。
稲治造園工務所に入ったのは、もっと勉強したいと思っていた時で、あのような会社だと色々経験できそうだと思ったからです。奥さんと結婚したのは稲治に入る前で、東京から大阪、そして福岡にきたという感じです。

海外では高麗芝はなく、ベント等しかないのにどうしてあんな高度な管理ができるのですか?

やり方は変わらないです。ただタイミングだけ。コースを良くしたいっていう情熱があればなんでもできると思います。
私はこういう仕事をしたいから勉強しながらコースの管理をしていますし、それをしてお金がもらえるということはとても嬉しいことです。

色々大変なこともあっても、それも好きだから続けられます。別に特別な勉強はしなくてもいいと思います。ただやりたいって気持ちがあれば、コースをよくしたいという情熱があれば、それでいいんだと思います。

リールモア

整備されたリールモア

バンカーの改修工事をすると聞きましたが、今後どういう風なコースにしていきたいというのはありますか?

芥屋はもう50年以上も続くゴルフ場なのですが、バンカーの位置が昔のままなのです。今と昔でゴルフは飛ぶ距離とか色々と変わってきていますし、そもそもプレイのラインにバンカーが入っていない状態です。なので、バンカーの位置を全体的に見直そうと思っています。

できたら3年くらいの計画で工事していきたいと思っています。
全体的な改修になってくるかもしれませんし、そうなると攻め方も変わってくると思います。でも私は選手にもっと考えるコースになって欲しいですね。
今はただ打つだけで考えなくてもいいし、バンカーに入ることもない。選手にはドライバーがいいかとかスプーンがいいかとか、グリーンやバンカーがあって、ピンがここにあるからどう攻めていこうかとか戦略をもっと考えて欲しい。
そうやって、選手も面白く楽しめるコースに、でも普通のお客さんたちにもまた楽しめるようなコースにしたいですね。 昔とは違って、今は楽しんで回りたいという考えの方も多くなってきているので、そういう人たちも含めて楽しめるコースを目指していきたいと思います。

KBCオーガスタをやっていることもあって、テレビを見て来るお客さんも多いかと思います。芥屋に期待していらっしゃると思うので、そのお客さんが喜んで帰っていただくことを一番の目標にして、選手だけでなく、ジュニアから90歳の方まで皆さんが楽しめるようなコースにしていきたいです。

芥屋ゴルフ倶楽部

住所:〒819-1335 福岡県糸島市志摩芥屋1-1

予約番号:092-327-1500

ホームページ:https://www.keyagc.co.jp/index.html

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